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第五話 四月一日(火) 一日が幸せ!

last update Tanggal publikasi: 2026-07-11 18:51:39

「ただいまー!」

 ユシャンちゃんのおうちから、るんるんと帰宅!

「おかえりなさい」

「おかえりー。楽しかったみたいだね」

 お母さんと一緒にテレビを見ていたお父さんが話しかけてくる。

「うん! 月餅、ごちそうになっちゃった。ケーキいただいてるから、お礼は大丈夫ですって」

「そうか。ちょっと、お礼の電話をしてこよう」

 電話に向かうお父さん。

「じゃあ、晩御飯作りましょっか」

「わたしも手伝う!」

 お母さんがソファから立ち上がるので、ハイハイと挙手!

「偉いわねえ。じゃ、一緒に作りましょ」

「はーい!」

 手をきれいにして、エプロン装着!

「今日は何?」

「チキンのクリーム煮のパイ包みと、アスパラのバター風味。ユーちゃん、アスパラやってくれる?」

「うん!」

 アスパラガスの皮を削いで、ぐつぐつ茹でる。くたっとならない程度に茹でるのがコツ。ふふん、わたし、お菓子作りだけじゃないのよ?

 同時に、ゆで卵も。

「やあ。ケーキ、おいしくいただいてくださったそうだよ。よかったね、ユーちゃん」

 電話から戻ってきたお父さん。

「ほんと!? やったあ! もっと上手くなるぞー」

 胸の前で、指を組んで、女の子ポーズ!

「その意気、その意気!」

 お母さんも、にっこり笑顔。

「僕、やれることありそう?」

「ユーちゃんを見てあげてくださいな」

「りょーかーい!」

 お父さんの指導を受けながら、茹でアスパラを仕上げていく。

 バターで風味付けて、刻んだゆで卵をまぶして……。

「できた!」

「やあ~! すごいすごい! 上手だね、ユーちゃん!」

「あら、食べるのが楽しみねえ」

 えへへ~。二人に褒められちゃった。

 食器を置いたら、後片付け。お母さんのほうも、順調そう!

 今のうちに、調理器具を洗う。入れ替わって、お父さんが、フライドポテトを揚げ始める。

 お母さんも、フィニッシュ! おいしそうなパイ包み! これに、お父さんのポテトを添える。

「じゃあ、いただきましょう」

 三人でお祈りポーズして、いただきますの合唱!

「ユーちゃん、アスパラ良く出来てるよー」

「ほんと!? ありがとう!」

 お父さんに、太鼓判もらっちゃった。お母さんも、サムズアップ。

 もぐもぐ……うん、我ながら上出来!

 次に、パイ包み。……クリーミィで、おいし~い! さすが、お母さん!

 お父さんのポテトもお見事!

 前世ではおやつ感覚のフライドポテトだけど、こっちでは主食にもなったりする。

 でね! 前世のより、さっくさくの、ほっくほくで、びっくりするぐらいおいしいの! これはたしかに、国民食になるよねー。

「ごちそうさまでした」

 自分の分は、自分でお片付け。

「ユーちゃん、それ終わったら、お風呂入ってらっしゃい」

「うん!」

 ラドネスブルグは、前世のような、シャワーとお風呂のハイブリッド文化!

 体を洗ったら、溜めたお湯に、ざぶん。

 いいお湯~。

 それにしても……わたし、女の子の体だなあ。どこをどう見ても、触っても、女の子の体! 嬉しいなあ。うふふふ……。幸せ~!

 上機嫌で、歌を歌う。声変わりしない、ソプラノボイス! 素敵!

 なんだか、このままずっと入っていたいけど、のぼせそうなので上がる。

「お風呂、空いたよー」

「じゃあ、行ってきますね」

 お母さんに、バトンタッチ。

 湯上がりは牛乳! ふー。

「じゃあ、宿題して寝まーす」

「うん、おやすみ」

 テレビを見てくつろいでいたお父さんに、話しかけ、二階へ。

 ドライヤーをかけ終わったら、宿題。難しいけど、頑張る!

 明日も、きっと幸せな日!

 毎日が、楽しくて楽しくて、しょうがないぐらい!

 心と体が一致するって、こんなにも幸せなんだね、前世のわたし!

 明日は、レィナちゃんが、練習試合見に来てほしいって言ってたっけ。ユシャンちゃんと一緒に、見に行こ!

 ……ふう、できたー!

 それじゃ、ナイトキャップに髪を収めて……。おやすみなさーい!

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